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消えたジャティバランのDD5512

Dsc_0390_r_2              人知れず、姿を消した神奈臨DD55と再会!

2006年頃、メトロ5000と共(川崎から一緒に積み込まれたのでしょう)にインドネシア入りしたDD5512ですが、Cikampek~Cirebon間の複線化工事に従事した後は、Jatibarang駅に隣接する運輸省保有の資材置き場に長らく放置され続けてきました。Jatibaran留置の姿は既にお世話になっておりますおっとっと様はじめ、皆様がアップロードされていますので、特にこちらではアップしてきませんでしたが、見える位置にありながら、しかも入ろうと思えば入れそうな場所にも関わらず、いざ撮影しようとすると、思うようにゆかず、なかなか歯がゆい思いをされたのではと思います。そんなDD5512なのですが、今年に入ってから定位置から姿を消しているとの現地鉄道ファンの間で囁かれ、その後すぐにCirebonで再稼働に向けた整備を行っているらしいとの情報が出回りました。インドネシアではもはや少数派となってしまい、KAIの毛嫌いする液体式ディーゼルに加え、数年間の間雨ざらしになってきたわけで、さらに保守部品の確保なんてとうてい不可能と思われ、Cirebonに送り込まれたにせよ、本当に復旧できるのかと半信半疑でした。密かにBekasi線の複々線化工事で活躍してくれないかと期待したものですが、果たして真相は・・・。先日、Cirebon出張のついでに見学する機会がありましたのでレポートいたします。なお画像は全て許可を得て、警備員同行のもと撮影しています(全然自由に動けませんでした・・・)。


Dsc_0436_r            CirebonPrujakan駅に隣接するBalaiyasa Mekanik

と、いうわけで向かった先はDD5512が送り込まれたBalaiyasa Mekanik。マルタイをはじめとする保線車両をメンテナンスするインドネシア唯一の施設です。保線車両は基本的に運輸省の保有ですが、旅客車両と同じくメンテナンスと運用はKAIが行っているようですね。しかも最近は、KAIも自前でマルタイを購入しているようで、毎度のことながら、業務の線引きが曖昧になっています。

それはさておき、交渉の後なんとか撮影OKとなりましたので、日が暮れる前にさっそくDD5512を激写してきましょう。柵の向こう側のDDが目の前に!!
Dsc_0383_r         一昨年前に同じく日本からやってきたMatisa製マルタイと並ぶ

Matisaは相変わらず調子がよろしくないようで。再度修理中・・・。
Dsc_0394_r          逆サイドより。ちょうど良い位置に止まっており最高でした。
Dsc_0405_r           手前には日本時代のままの塗装を保つマルタイも

気になるDD5512の去就ですが、とりあえず修理はほぼ完成したとのことで、後日なんとAmbarawaに運ばれるとのこと!!日本車がAmbarawa鉄道博物館で動態保存!?と思いきや、Semarang口からAmbarawaまでの旅客営業再開に向けての工事用車両として活用されるとのことでした。工事終了後、使い道がないのであればぜひとも博物館で動態保存を!!

おまけ

せっかくCirebonまで来ましたので、これも撮影しておきました。まあフツーにCirebonと言ったらこちらですよね、CC200。DDだけ撮って帰ったら落花生。様に怒られそうですし(笑)CC200はGEとKAIの蜜月の付き合いの礎を築いた車両であり、インドネシアの鉄道近代化を語る上で、欠くことの出来ない車両です。現在はCirebon機関区で、一応エンジンは始動できる状態(走行は??)で保管されていますが、こちらも近くAmbarawaに運ばれるとのことでした。
Dsc_0169_r            手前のD301も一緒にAmbarawa送りかな?
Dsc_0196_r            こんな位置からしか撮れませんでしたが・・・

いずれ博物館で展示されるのなら、そのときに撮りなおせってことでしょうね。しかし現物を見ると、これも模型で作りたくなっちゃいますね;;

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コメント

こんにちは〜。来週にはラマダーンがスタートするということで、インドネシア全体がそわそわしている頃合いかと存じますが、お元気でご活躍なようで何よりです。

さて、チルボンでDD5512が整備間もなく完了とのこと、最新レポートをどうもありがとうございました!!
しかしまぁ……アンバラワですか! 博物館と外界をつなぐ鉄路の復活のために奮闘するのは良い話ですが、僅かな休みでジャカルタを訪れたついでにアンバラワまで往復するのはチト面倒ですね……。スマランとアンバラワの間の何処に留置されているか分かりませんし (汗)。そのまま博物館の動態保存車として活躍することを私も期待したいですね〜!

投稿: おっとっと | 2015年6月12日 (金) 12時14分

<おっとっと様

結局アンバラワに足を延ばしつつ、無事ジャカルタに戻ってきました。いやぁ、全然別件でCirebonを訪れていたもので、まさか再会が叶うとは思いませんでした。

当方、初アンバラワだったのですが、あの風光明媚な田園風景を見てしまうと、ますますDD5512の活躍を撮りたいという欲が湧いてきてしまいます・・・。

投稿: パクアン急行 | 2015年6月14日 (日) 02時43分

いやあ、よくぞ現状確認してきてくださいました。DD5512だけじゃなく、CC200-15の方もですよ。怒りませんよー勿論。こちら、チレボン通るたびにチラチラ気になってはいたのですが、イベントでもないと外に出て来てくれないし…
しかし、やはりもうチャーターでの本線走行も無理なのですか。タイの兄弟機がまだまだ現役な中、博物館で静態保存機になってしまうのであれば残念ですね。
しかしこれ、Nで模型化するとして、正面のカーブを出すの、難しそうですね…

投稿: 落花生。 | 2015年6月15日 (月) 22時52分

<落花生。様

DD55はともかくとして、CC200の方って未見でしたっけ?たまに外に出されている画像も見かけますけど、よほどのことがないと、そんなチャンスはないですよね・・・。実は到着初日にアタックしたときは、ちょうど本社からお偉いさんのレバラン前視察が入っていて、撮影NGだったんです。そのときはCC206に牽かれて、手前の倉に引き出されていたんですよね;;

そうですね、出来れば動態保存をお願いしたいところですが・・・。


投稿: パクアン急行 | 2015年6月17日 (水) 01時50分

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