« 12連試験営業終了(9月29日) | トップページ | 週刊マンガライレポートVol.145 »

ジャワ高速鉄道、中国の受注確定!

Dsc_0323_r               日本に有利でないのはもはや明らかでした

日中、いや日本の勝手に一人で走り回っていた受注競争はあまりにもバカバカし過ぎ、とんだ茶番劇に巻き込まれていた格好でしたので、特にコメントする必要もないだろうと、静観していましたが、ついに馬脚を露わしましたので、ぼそっと更新。あくまでも、当方の独断と偏見ですので悪しからず。

ことの発端は、昨年の大統領選挙でジョコウィが当選してしまったこと。すでにジャカルタ~バンドン間の日本による高速鉄道計画は前ユドヨノ政権下でほぼ確定していた案件であり、ちょうどフィージビリティスタディが開始されたところでした。しかし、ジョコウィ政権はジャワ島にかける金はない!として、高速鉄道計画を白紙撤回(ジャカルタ州知事時代にはMRTにも待ったをかけましたからね、この人は。おそらく華人の末裔です)しました。そして、その数か月後に、中国と高速鉄道計画についての覚書を締結。この時点で、暗に日本はお断りと言っているようなものだったのです。もちろん、面目があるでしょうから、日本もそこで引き下がるわけに行かず、要するところマスコミが揶揄する、日中の新幹線受注競争がスタートしたわけですが、何もここがスタート地点ではなく、既に今述べた通り、既にこの時点で日本に勝ち目はなかったのです。さらに注目すべきは、受注先確定と言われていた去る8月17日(独立記念日)の直前、親日家として知られるゴーベル商務相が、新幹線受注に向けた訪日していたのですが、その帰国直後に更迭されたということ。全くこの件に関しての報道はなされていません(注:その後の一部の新聞等ではこの件に触れられているものもあるようです。10/1加筆)。しかし、ホント古今東西、鉄道を政治から断ち切ることが出来ませんね・・・。
Dsc_0337_r        これでE2タイプが導入されたら笑いものですが、、流石にないか・・・

そして、予定されていた独立記念日にての受注結果発表は遅れに遅れ、9月にずれ込み、その結果はまたしてもの白紙撤回。当方としてはこの時点で、中国に軍配が上がると見ていたのですが、最終的に日本が中国の提示する金額よりもさらに下げた価格を提示したとのことで、さすがに、これで中国に決定したのでは、示しがつかなかったのでしょう。中国も、これにはきっと衝撃を受けたに違いありません。そして苦肉の策で、中速鉄道に切り替えるという意味深発言に至ったものと思われます。ちなみに中速鉄道というのは中国用語だそうです。そのことからもわかる通り、中国はその時点で引き下がったわけではなく、水面下での交渉を続けていたのでしょう。そして昨日、日本側からも、中国で決定と報じられました。
Dsc_0353_r              おや、台湾高鐵まで中国のに含まれていますね

まあこの件に関しては国内でも相当問題視されているでしょうし、皆様怒り心頭とは思いますが、今更どうこう言おうとも、結果に変わりはありませんので、その辺は控えておくことにしますが、これがインドネシアだ、ということです。

もっとも私は、アンチ新幹線の人間ですので、正直なところ勝手にしてろ、というのが率直な感想。たかだか、東西約、1000㎞、夜行列車で翌朝には着けてしまう島に高速鉄道なんて要らないし、急ぎたい人は飛行機に乗ればよほど速いわけで、運賃ばかり高く(この国の場合、補助金適用で異常に安くなるかもしれませんが)中途半端な乗り物は必要ないのです。さらに言えば、この国に高速鉄道の運営能力が果たしてあるのかということ。こんなことを書くと怒られるかもしれませんが、今回、中国に決定してそれでよかったのではと思います。現在の通常鉄道の惨状を見る限り、この人たちに高速鉄道を運営する能力があるとは到底思えません。正常に運行される可能性は限りなく低く、最終的には大事故が起きるでしょう。それを日本の責任にされてはたまったものではありません。今回、中国に受注させることにより、新幹線ブランドに傷がつくのを回避できるのに加え、おそらく運営会社も中国資本により設立され、中国人を雇い入れるのでしょうから、KAIとの関係は断ち切られ、曲がりなりに運営能力は若干向上するわけです。

オレンジの会社に喧嘩を売りたくはないですが、もし日本が本気で受注したいのなら、リニアなどという妙な乗り物を自己資金で建設するなんてことはやめて、その金を海外に振り分け、自己で鉄道運営するくらいのことをしないと、中国のやり方には太刀打ちできないでしょう。

もちろん、猫の目のようにインドネシア人の方針、要求は変わりますから、中国が受注したからと言って、一筋縄に行くようにも思えず、後になって、なんやかんやと注文を付けられ、あのお国の人ですら音を上げるのではと思います。まずは、苦しみを味わえ!!と言ってやりたいですね。

さて、一応、当ブログは基本的にJABODETBEK圏ないし、中古車両に特化したネタでやっていますので、最後に書かせていただくと、今回の件はなにもこれに限ったことではなく、KCJの内部で起きていることにもまさに通じるものであるということです。初めから決まっているものに、あえて不毛な争いを強いる。そして、どうも、205系の大量譲渡以来、マスコミを通じて一種のジャカルタブームが起きているようですが、新車購入に比べたらタダ同然で手に入るから、喜んで譲り受けているだけであり、それ以上でもそれ以下でもないということです。性能だの品質だの、そんなのはどうでもいい。別に彼らからしたら日本から買う義理はないし、だからと言って、道理の通じる人間でもないということです。インドネシア人は親日家だなどという妄想はまず捨てるべき、ということです。

|

« 12連試験営業終了(9月29日) | トップページ | 週刊マンガライレポートVol.145 »

コラム」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
結果を受けて今更何とも言いようがありませんが、日本はあくまでも新幹線タイプのものに固執し、インドネシアの実情にあったものを提案できなかったことにも問題があるようにも思えます。(最近の報告書を見ておりませんが)
また、この高速鉄道を整備するにあたって、用地取得が最大の問題かと思いますが、特にジャカルタ周辺部においては難航することが考えられ、日本のリニア新幹線のように大深度地下を利用するのか、それとも河川や道路の上空を利用し、想定される起点駅のManggarai駅に乗り入れるのかもしれませんが、日本の立場として悲観的な見方をすると円借款で整備しているBekasi線の線増部分をこの高速鉄道の列車も使用できるように改良されてしまうのではないかと今から戦々恐々なところもあります。
まあ、そのようになった場合は約束違反ですから、日本政府としてはインドネシアに対してはODAの拠出額を下げざるを得ないかと思いますが、私としてもこの短期間で実現できるものであればやってみろと思っているところでもありますし、1分1秒を争うような国民性でないのに、高い運賃を払って高速鉄道に乗車する人が多くいるのかと疑問を感じているところでもあります。

投稿: 井上 | 2015年10月 2日 (金) 21時17分

<井上様

まあ、中速鉄道とはいうものの、規格的には新幹線サイズ、想定される最高速度も200Km/h程度とのことで、中国が提案しているのも、ほぼ新幹線に準じたものになっているようです。ですから、最大の決め手は、やはり有償か、無償かというところになるのだと思います。とにかくも、9月上旬の白紙撤回自体、中速鉄道という言葉を使ったという時点で、中国の息がかかっていたとみて間違いないと思います。あの時点で、日本の提示価格の方が安かったのですから。

確かにBekasi線の線増や部分を使うというのはあり得ない話ではないですね。こんなことが続けば、自ずとODAの拠出額も下がるのではないでしょうか。

投稿: パクアン急行 | 2015年10月 3日 (土) 00時35分

こんばんは。

既に決まった事なのでアレコレと言っても仕方ないですが、今回の件は
政府関係者を通じて日本の需要予測や地質調査の結果を中国側に横流ししていた事が伝えられましたね。現政権は随分と親中派や華僑が入り込んでいるようで、何ともはや。

東日本はインドネシアを始め東南アジア諸国への売り込みに熱心なようですが(台湾以外の事業は東海は関わっていないはず)JABODETABEKの惨状を見るに高速鉄道のような身の丈に合わない代物を導入してマトモに維持出来るのかどうか心配していたのでホッと一安心しているところです。
個人的には先進国からの受注の方が気になるので、N700系の改良型を導入する事が発表されている米国テキサス州の計画が成功してくれる事を只々祈るばかりですね・・・。

投稿: 野津田車庫 | 2015年10月 4日 (日) 23時22分

<野津田車庫様

そうですね。現政権はどうやら親中色がだいぶ濃いようです。中国の違法漁船だけは爆破させませんからね。

海は超保守派集団ですから、東南アジア案件になんて絶対に首を突っ込まないですよ。ミャンマーのは特例です。そして、西は体力的に難しく、そうなると東はやらざるを得ないですよね・・・。いずれにせよ、インドネシアに新幹線は時期尚早です。同じ金をつぎ込むなら、都市鉄道を拡充が先決です。こちらも全額民間資本で運営までやらせてもらえるなら、こっちの方がビジネスチャンスはあるんじゃないですかね。ちまちま中古売るより、儲かるような気がしますが・・・。

投稿: パクアン急行 | 2015年10月 5日 (月) 00時22分

インドネシアの高速鉄道の件…中国案に決まった事は残念ですが、要らぬ事かもしれないですが、1鉄道ファンとして思いますが、インドネシアも日本と同じ地震の多い国と聞きます、中国の高速鉄道の列車管制システムに地震に対する安全面に関する物があるか疑問ですし、中国方式のインフラ整備だと作業員から建設業者まで自国から連れて来る方式が一般的ですね。 中国の建築工事でしばしば問題となる通称(おから工事)呼ばれる手抜き工事です、建物や高速道路の橋脚の崩落等が報道されて来ますね大陸とは違い日本の新幹線ルートに近い山岳地に線路やトンネルまた高架橋を敷設能力には疑問符が付きますし着工より約3年程度で開業なんて無茶苦茶だと私見ですが思いますが

投稿: shrozou | 2015年10月12日 (月) 10時42分

<shrozou様

コメントありがとうございます。

インドネシアの地震、ですが、確かに環太平洋造山帯の一角をなしており、日本と同じく火山大国なのは事実ですが、果たしてそれがなぜ地震が多いと誤報されてしまっているのかは甚だ疑問に感じます。もし、そんなに地震が起きるのなら、どのビルも倒壊確実です。

中国が確実に作業員を自国から派遣するでしょう。すでに中国が関わる発電所やダムで同様の事象が起きていますから、問題になるのは確実です。しかし今の政府は黙認するでしょうし、勝手にやれというスタンスだと思いますよ。政府はびた一文払う必要ないのですから、別に完成しなくても痛手ナシ。新幹線が出来なくても誰も困る人もおらず、例のモノレールのように、雲散消霧するでしょう。

まずは、やってみろ!ということです。

投稿: パクアン急行 | 2015年10月13日 (火) 03時03分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2137641/61828504

この記事へのトラックバック一覧です: ジャワ高速鉄道、中国の受注確定!:

« 12連試験営業終了(9月29日) | トップページ | 週刊マンガライレポートVol.145 »