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Rail Clinic ジャカルタへ見参!!(12月11日)

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          やっぱりKAIは斜め上を行く!!鉄道救急車か!?
                        Foto:Mas Bayu Tri Sulistyo

11月中頃、BalaiyasaYokjakartaでの改造が終了し、試運転を行っていたRail Clinikこと、K2 3 8002,K2 3 8205が、翌日のPasarSenenでの報道公開のため、Yokjakarta~TanahAbang間で自力回送されました。BalaiyasaYokjakartaでの改造風景がネット上に拡散されたときには、なんだこの車両は!!と思ったものですが、さすがに走る病院(この線路環境じゃ恐ろしすぎる)、とはならず、じゃあ社員向けの自己満足か?、いえいえ、KAIの公式リリースに出た通り、社会貢献活動の一環として、この車両を秘境駅の側線に留置させ、僻地治療の一端を担うとのことです。とはいえ、インドネシアの秘境駅などたかがしてれおり、それをやるとすれば、Purwakarta~Bandung~Kuroyaの山線区間とか、あるいはSurabayaからBanyuwangi方面とか、だいぶ限られると思うのですがね。列車が止まらない駅は数あれど、周辺に医者もいないような田舎というわけではないですからね。少なくとも、ジャカルタ近郊の第一事業部管内に姿を現すことは滅多にないのでは、と思われます。

Rail_clinik_logo                        KAI公式のリリース画像

お察しの通り、タネ車は日本車両製気動車、MWC302系。新ナンバリングに改番されてしまっているため、対照させるのが面倒なのですが、おそらくBandung地区の気動車全廃により余剰となっていた車両(元BumiGrius編成かな?)が改造されたものと思われます。改造と同時に冷房化されており、K2 3 8205の運転室後方に発電室が設置されています。まあこの辺の造作はARS編成と同じですね。冷房自体もARSと同じく、都営6000の分散冷房に似たものがそれぞれの車端部に載っており、Thermorailのロゴ入りです。まさか、廃車体から流用しているわけじゃないですよね??

Img_6642a         こんな特別車両にまで、KAI新CI色の帯を巻かなくても・・・・
                      
Img_6644                           冷房拡大
                     上記2点 Foto:Mas Novall

中身はさておき、今回の車両、真骨頂は全面の非貫通化にあるのではないでしょうか??というのも、これまでの巡視車のように前面窓が大窓化されておらず、これはRheostatic=高運転台103系を彷彿させる顔立ちです。しかもN40車のように一枚窓(割れたらどうするんだ!?)になっており、Rheostaticがもし冷房化され、延命工事を受けていたら、こんな顔になっていたのではと妄想が膨らんでしまいます。扉が両開き片開きの差異があるにしろ、おそらくこんな感じに仕上がっていたのではないかと・・・。翌、土曜日の8:30頃から12:30頃までPasarSenen駅の1番線で展示されていたようですが、その後すぐにYokjakartaに返却されてしまったようで、当方、直接目にすることは出来ず、残念な限りです。どこかでお目にかかりたいものですな。事前にだいぶスジが出回っていたこともあり、Jatinegaraはマニアで祭り状態だったそうです。
Dscf9322                  このままジョグジャに返却されるRail Clinik
                     Foto:Mas Bayu Tri Sulistyo

それにしても、各地で大量の気動車が余剰になっているわけですが、もっと有効的な活用方法はないのでしょうか・・・。少なくともSurabaya地区やSemarang地区のCommuterの本数は全く通勤列車としての用を満たすものではなく、使い物になりませんから、余剰車を寝かしておくなら、是非これら地区に回して、近郊輸送たる本数を確保してもらいたいものと思います。液体式気動車の面倒は見たくないと言っておきながら、こうやって改造して使っているわけですから、まんざらでもないのでしょう。だいたい冷房化できる技術も持ち合わせているのですから、末永く活用してもらいたいものと思います。

画像提供いただきました、Baru様,Novall様、ありがとうございました。Terimakasih atas foto fotonya, mas Bayu dan Novall.
     

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