5809F脱線事故(4月6日)
結局ロクに撮らずに終わってしまった赤帯5809F・・・・
本日4月6日15:16頃、Manggarai発Duri行きFeeder2473列車がManggrai発車後、複線ドリフトになり、最後尾(5009号)の後部台車が脱線、環状線・中央線分岐部に衝突し停車しました。2012年10月のCilebut事故に始まり、昨年12月のMajaでの脱線。さらには先月にはTanahAbangでも客車列車が同様に泣き別れによる脱線を発生させています。特に今回の件では、これまでと異なり、常に使用しているポイント上での泣き別れですので、信号所担当職員の操作ミスによるポイントの早期転換の可能性があり、原因の追究と、再発防止への対応が急がれるべき案件です。事故当時の画像は、いつもお世話になっております、KaoriNusntara様が更新されておりますので、下記リンクをご参照ください。
https://www.kaorinusantara.or.id/newsline/49541/krl-feeder-manggarai-duri-anjlok-perjalanan-krl-terganggu
事故をお知らせする公式SNS。
遊び半分でTwitterにしか公式情を上げないとこが、どうかしています。
さて、今回の脱線、一歩間違えば大事故につながりかねない重大なものでした、というのはこちらの地点で撮影経験のおありの方なら、すぐに察しがつくことと存じます。 たぶん配線はこんな感じです・・・・。太線はKA2473が本来進むべき進路。
おそらくManggarai7番線を発車したこのFeeder列車は、環状線TanahAbang方面へ進むべきでしたが、あろうことか最後尾台車が、なんらかの事象により、中央線からの下り線へ進入しました。ということは、もしこのときJakartaKota方面からBekasi行き(Bogor行きの場合は配線上、場内抑止の状態なので離合しない)が入線していたとすると、衝突は避けられなかったでしょう。大事故直前だったのです。 赤線が本来の進路。青線が最後尾台車がとった進路。
画像の列車はJakartaKota行き
また、幸いこの2線路間に大きな障害物はなく、車両の大きな損傷には繋がりませんでしたが、コンクリートのでっぱり等はありますので、床下機器の損傷はあるのでは、と思われます。また、問題なのは脱線後、この分岐部まで走行したということです。これまで、他の脱線事故でも発生後、比較的すぐにブレーキをかけ、止まっている印象でしたが、今回約200m以上走行してから停車しています。Manggarai発車後で、直後の急カーブによる速度制限で、列車はさほどスピードが上がっていなかったはず(出ていて40㎞/h程度でしょう)です。ということは、本来最後尾に乗務すべき、ドア扱い兼アナウンサーのバイト職員が、先頭運転台にいたことになります。かつて、ドア扱いは先頭運転台から行っていましたが、205系の導入時に後方乗務に切り替えられました。しかしながら、不思議なことに、ときおり最後部にアナウンサーが乗っていない列車を未だに見かけます。理由はわかりませんが、業務中もおしゃべり大好きなインドネシア人気質を考えると、なんとなく予想がついてしまいます。少なくとも、最後尾女性専用車にはPKD(セキュリティ)が乗っていますので、非常停止ボタンを押せば、乗務員に通報出来ますが、ボタンを押したところで、ブザーが鳴るだけで、運転士は無視して走行を継続するのが当地での通例ですので、このような事態になってしまったのではにかと愚考します。軍隊で鍛えた自慢の体のPKDが車内を猛ダッシュしても、分岐部で衝突するまでには間には合わないでしょう。車内のPKD、確かトランシーバー持っていないですし。
なお、事故発生後中央線区間は運転見合わせ。Bekasi線はPasarSenen経由、環状線はSudirman~TanahAbang間で単線運転を実施し、Jatinegara~TanahAbang間、Duri~Sudirman間で及びManggarai~Jatinegara間で運転し、Sudirman~Manggarai間は運転を見合わせました。長距離列車はGambir~Manggarai間で単線運転により運転を継続。ジャッキアップによる5009号の復旧は22時過ぎまで続き、BukitDuri電車区に収容された模様です。
5809Fが果たして今後運用に復帰するのかも気になるところですが、しっかり原因究明が為されることを切に願います。どうせKAIに責任転嫁して終わりなんでしょうけど。
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