さらば、運輸相 Ignasius・Jonan (7月27日)
KAI CEO時代のジョーナン。過去画像の使い回しです。
7月27日、ジョコウィ大統領は就任後2度目となる内閣改造を実施しました。この内閣改造により、Jakarta~Bandung間の中華新幹線建設進行妨害により、政府内で吊し上げにあっていた(と思われる)ジョーナン運輸相がついに閣僚から外され、運輸省を去りました。後任は前Angksa PuraⅡ(第二空港公団)社長のブディ(Budi Karya Sumadi)氏。長年、半公営企業を渡り歩いてきた、コテコテの官僚気質の人間と思われ、何も期待するものはないでしょう。それよりも、新幹線建設で日本への発注を目指していたゴーベル商務相が昨年更迭されたのに引き続き、中華新幹線の建設開始に最後の最後まで待ったをかけていたジョーナン運輸相が追放されたことにより、ついにその建設が開始されるものと思われます。
そして、ジョコウィの背後にいる真の黒幕と言われてるリニ(売国奴クソババア)国営企業相は横滑りなく、留任。新幹線建設にあたっては、リニVSジョーナンの最終対決の様相を呈していただけに、ジョコウィは完全に今後のパートナーとして中国を選んだ形になります。
まあ、新幹線なんぞ勝手にやらせておけというのが当方のスタンスですが、ジャカルタ通勤圏においても既にリニ(国営企業相というポジションが本当にタチが悪い)の陰謀と言いますか、既に日本からの車両譲渡停止に向けた動きが着々と動き出しているようです。最悪の場合、2019年以前に前倒しされる可能性も無きにしもあらず、決して予断を許せない状況です。また、伊勢志摩サミットを前に某新聞社がJakarta~Surabaya間の在来線改良案件を日本が請け負う可能性を示唆していましたが、全くの誤報で、拡大サミット内においても日イ間で鉄道事業に関する合意事項は一切なかったことが明らかになっています。現時点では全くの白紙の段階で、そもそも運輸省予算で独自にやるとかやらないかとかいう次元の話です。おそらくは記者に対し、ジョーナン氏が"ぼくの希望"を語ってしまったのでしょうけど、その後国からの待ったがかかったものと見ていますが、実のところはどうなんでしょうか。そうであれば、もうその時点でジョーナン氏の発言力は衰えていたと見え、この度の内閣改造に繋がったのではないかと思います。 KaoriNusantara代表の新ムハンマド氏と管理人パクアン急行が突撃したときの図
KAI時代には、そのイケイケ過ぎる施策の数々から、乗客の反感を買うこともしばしば、当ブログでも低所得者層を切り捨てる悪役として、度々登場していましたが、根は真の親日家で、だからこそ、一刻も早くインドネシアに日本式の鉄道をという期待から、あのような強硬施策を打ち出してきたわけです。今思えば、自動改札機も、コメットもジョーナンの置き土産ですよ、ホント。そして、その功績から、ついに運輸省にまで登りつめ、まさに適任の座に付いたわけです(といっても、コテコテの官僚社会で、非ムスリム&シンガポール人の身で仕事の方はさぞかしやりにくかったのではないかなぁと察しますが)。これだけの数の205がしっかり運用に入れたのも、あのときの運輸省がしっかり働いたからに他なりません。空港の荷物検査場に等身大パネル風のポスターを出したのには笑ってしまいましたけど;;
そして、まもなくこの絶妙なタイミングで6000がやってきますが、運輸省がどのような態度を取るかで、ジョコ/リニの腹のうちを探ることは可能でしょう。 最後に、リニのババアに噛みついてもらいたかった!!
さらば、ジョーナン!!!!
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