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205系、オリジナルLED表示器使用開始(10月26日)※画像追加しました

Dsc_0678_r                      わかりますでしょうか?

かねてより社内で討議が進められてきた、205系車両のLED式行先表示器の使用が本日26日より開始されました。厳密に言うと、前日25日の夕方出庫運用より、使用開始されているのが目撃されており、また現地化ROM更新第一号となったハエ11編成を使用したお披露目?試運転も同日朝に設定され、その後正式稼働とのことのようですが、このお国柄、今朝も試運転前の朝ラッシュ運用時にすでにLEDが点灯しているのを目撃したため、ちょっくら朝練してきました。なお現時点で、ROM更新が完了しているのは、ハエ11のみ(これとは別にハエ23の正面のみ現地製LEDに取り換えたうえで行先表示していますが)のようで、他編成での行先表示器使用は確認出来ませんでした。とはいえ、これで問題ないのであれば一気に他編成にも波及するでしょう。

行先表示器を使用したいというのはずっと昔から言われ続けていることで、流石に幕式のもには、メンテナンスも含め、なかなか難しいのですが、LED式の場合、然るべきところにROMさえ発注出来れば、理論上使用可能であり、当方にもたびたび質問が飛んできたりしていたのですが、長かったですね、ここまでくるのに。せめて、205系くらい、これだけまとまった数がある以上、現地カスタマイズしてもいい頃合いなのではないかと思っておりましたが、最終的にJREが音頭を取る形で、ようやく実現といったところでしょう。日本の鉄道業界上げてのドメスティック体質がまさに露呈した恰好です。海外案件にすらビビっているのに、ましてやリスク背負い込んで東南アジアなんて、飛び出したくもないというのが本音なのですが、そんなことしているから、みすみす欧州勢、そして中韓!!に案件持っていかれてしまうわけで。まぁ、元を正せば、赤信号で必ず止まれと教育されている人間の集まりですし、そっから関連企業に流れていく構図を考えれば、当然の成り行きなんですけどねぇ。
Dsc_0680_r                   一応、Depokを表示しています

ですから、その点、あのJREが、鶴の一声とはいえ、ジャカルタ進出の大英断(ガーラ湯沢的発想が許される、ある意味ユルい会社ですので、結果はともあれ、そのチャレンジ精神だけは認めます)を下したのは大いに評価されるべきことです。ですから、そのドメスティックな国内メーカーとKCJを繋ぐという、JREの命題が目に見えてわかるのが今回の案件だと思います。無くした携帯電話がジャカルタから出てきたなんて話(何故メトロの車からは何も出ないのに、JRの車からはこんなにゴミが出るのかも追及した方が良いのでは?)で話題をさらうのも別に良いですが、メディアには何故LEDが使えるまで3年もかかったのか、どうして使用開始出来たのか、こういうところにも切りこんでいってもらいたいものですね。

なのですが、今回のLED、一つ難点を言わせてもらうと、とにかくフォントが小さい!!これを見てしまうとハエ23の現地製LEDが良く見えてしまう・・・。もっともフォントが小さくなってしまうのも、おそらくは英字仕様にした場合、どうしてもJakartaKotaや、ParungPanjangなど長い駅名が出現するため、その文字数に合わせてフォントもデータを構成せざるを得ず、全体的に文字が小さくなるのではと推測します。車庫内での試験表示シーンを見てみると、ParungPanjangなどは二段式で表示していましたし。りんかい線直通/新木場みたいにJakarta/Kotaと交互表示出来るようにすれば少しは大きく出来るのかもしれませんが、それはそれはで、予算の都合とかあるのかもしれません。
Dsc_0689_r              側面、なのですが、これまた良く切れる!!
                こんど、夜間に停車中に撮りましょう。
Dsc_0696_r    6扉車のLEDは製造メーカーが違うため、伝送されず、使用開始は未定の模様
Dsc_0710_r         ナハ12,11、朝の時点では幕が撤去されたままだったのですが

今後の予定ですが、とりあえずLEDを装備した205系から順次対応をさせていくようです。ですので、横浜線編成は当分前面のみの表示になるものと思われます。また幕のみの南武編成ですが、地元鉄の目撃情報によると、夕方出庫時にLEDがセットされていた(未使用)とのことで、横浜線編成の中間運転台から移設しているものと思われます。国内でも廃車となった205系埼京編成分のLEDはそっくりそのまま武蔵野線に転用されていたりと、なかなか余剰はなさそうですので、とりあえず今あるものだけ点灯出来るようにするというのが当面の流れになるでしょう。問題は方向幕編成でしょうね・・・。国内でも経年劣化した巻き取り機は誤作動が多発していますので、ちょっとインドネシアには使いこなせないよな・・・。

もっとも三菱の純正品ラインデリアを増設のために購入してしまうくらいですから、要は落としどころをどこに持っていくかで、実は金は持っていてりするんですよね。KCJ。第一、今年来年の車両購入数が予定を下回るはずで、その分世予算は浮いているはず。さぁ、皆さん、売り込みですよ。

以下追記。

あまりにもヒドイ画像・・・ということで、元BOO電車区のS氏からDepok電車区内での試験中の画像を頂きましたので紹介します。なお翌27日にはH2、ハエ1など他編成でもROM交換が実施され、LEDが点灯しているのが目撃されています。
Photo            これは貴重な画像!!現地仕様の行先対照表!!

01の回送、02の試運転に始まり、14のTanjungPriokはさておき、17にはAncolが!!もはやAncolドリーム急行なんて設定されるはずもないのに、泣かせますね。そして22と24にはRangkasBitungとCikarangが!!しっかり延長開業に備えています。
Photo_3              01の回送。Tidak Untuk Penumpangとそのまんま。
 
Prp_2                     二段表記のParungPanjang

そして、本日、205-137の表示テストを実施した、とのことなのですが・・・。

あれ?フォント大きくなってる??
Tpk           てっきりPriokも二段表示になるのではと思っていましたが

どうせ使わないPriokが大きく表示されて、DepokやBogorが小さいままだったら笑ってしまいますよね。サイズというよりも、フォントの問題なのかもしれませんね。このタイプのが広まってくれることを期待します。

S様、画像提供ありがとうございます。

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