週刊マンガライレポートVol.200(6118F画像追加しました)
抜けるような青空の下、オフレールを待つ103系E20,27
毎度当ブログにご訪問、ご笑覧ありがとうございます。開設以来、懲りずにマンガライ通いを続けてきましたが、この度200回の大台に達することが出来ました。日々応援、そして物資調達(笑)頂いている皆様のおかげです。本当にありがとうございます。2014年8月に100回記念で、BukitDuri、JR車三並び画像を上げたのが、つい昨日のことのように思いますが、この間に103系は運用離脱。そして、まさにアラーの見えざる手が働いたのごとく、このタイミングでCikaumへの廃車回送となりました。
そんなわけで、今回はマンガライレポート200回記念、ジャカルタを飛び出し、Cikaumよりお送りします。日本車原理主義の方々(笑)にとって、Cikaumなど二度と見たくない光景であるかもしれませんが、情勢はまたこの2年弱の間で刻々と変化しています。2014年9月17日、おそらく日本の皆さんにとっては衝撃的だった(ページビューが日に2000を超えたのは後にも先にもありませんし、当ブログ記事を引用してツイートできるというのを初めて知りました;;)であろうJALIA8613FのCikaum配給を皮切りに年明けまで断続的に続いた、譲渡車両の廃車回送では、当地での運用わずか1年足らずであったり、検査明け間もない車両までもが廃車の憂き目にあうという、KCJ本社の車両需給予測の甘さ、そして使い捨て体質が露呈しました。が、その後の社長交代と、それから何よりJREによる再教育の結果、車両管理体制、ことさらスペアパーツ発注に対する考え方は大きく改善(205すら部品取りになり、Depokの休車置き場を形成していたわけですから)しており、今頃になって、10連12連にするのに車両が足りない!!と騒ぎ、かつての廃車を悔やんでいるわけです。かつての過ちを教訓としてくれるのなら、一応の進歩になるのか、と。Juanda事故も同じくですが、失敗しないと学ばないというのは、今のKCJを上手く言い表していると言えましょう。
ですから、今後もしばらく廃車回送が続くでしょうが、今年度分のそれは2014年度分に比べると、性格を異にするのではと思います。そもそも、この103の廃車にしてもネット上の反応をちらちら見るにつけ、流石の103系も・・・という一種の諦めモードが伝わってきたりしますが・・・。(これも時代の流れ・・・、なんですが、6101Fとか買っちゃったりしているのですが、この会社は・・・)そのうち、8039Fも送られることになってしまうのでしょうが、取るべき部品も取り尽くされてしまっていますので、それも止む無しでしょう(駆け込みで、8003F、8007Fが延命されただけ良しとしましょう)。
このように私たちは激動の渦の中にいるのです。風向きが悪くなった、旨みが出ないといって、そっぽ向いていては、まさに中共の思う壺です。一喜一憂している暇はありません。猫の目のように変わる国家/KCJ方針もいずれ好転すると信じ、忍耐強く向き合うことが求められているのではないでしょうか。当地で鉄道趣味を行うのも然り、いつ何が起こるかわからないこの世界、いつも同じ画でも、セキュリティーが煩くても、ひたすら撮り続けること。当ブログも、その東南アジア鉄則に基づき、引き続き、そしてまずは来年の開設5周年(たぶん達成出来る?)に向けて、KCJの生の姿をだらだらとお伝えしてゆく所存です。ひいてはそれが、鉄道趣味界にはびこる内向思考打破の一助になれるのなら、幸いです。引き続き、当ブログをご贔屓によろしくお願い申し上げます。
逆光ですが、E20側より
さて、Cikaumの状況ですが、到着後既に3日経過していますが、未だオフレール作業は実施されておらず、クレーンの姿もありませんでした。駅員氏曰く、まだ未定・・・とのことで。床下機器の取り外しはすでに行われているものの、期せずして、オンレール状態のE20,27編成を拝むことが出来ました。 駅本屋側よりE27を
東海色になってから、一度も乗れなかったE27編成をしっかりと脳裏に焼き付けておきました。撮影にしても、電車区の中の奥の方に鎮座している姿しか見たことがなく、広々としあ本線上に留め置かれている姿は私にとって本当に最初で最後の光景で、ジャカルタではもはや味わえないような晴天の空の下で留置する東海色は鮮烈な印象でした。そういえば、JALITAのときも、最後のオンレールシーンは、こんな空模様でしたね。 オフレール車両はこの2年間で大きな動きなく
オフレール車両は計72両、103系で80両に達します
西側エリアは湿地帯なのか、浸水が進んでいます
今後、Purwakartaのように車両が積みあがるのか、どのように廃車するのでしょうか。そして、既に廃車となった車両は着々と自然に帰ろうとしています(というか既に水に阻まれ、接近は困難です)。5年後、10年後には、国破れて山河在り、諸行無常の世界になっているのでしょうか。
前置きが長くなりましたが、週末のゲート前です。 Cikaum配給に向けた動きが活発です
今後も続々とCikaumに送られる車両があるものと思われ、未だBalaiyasaに残る非冷房車も含まれているようです。これまで所有者の違いから、KCJ車とKAI車というか運輸省車で配給先が分けられていましたが、103がCikaumに送られたことからも、その辺の大人のゴタゴタは解決したのでしょうか。HITACHIの隣のRheostaticはおそらくオール2扉の保存対象だった車ですね・・・。結局、所有権がKAI Herittageに移ったものの、Gambirでの保存計画が破たんし、ずっと放置が続いていましたが、おそらくこのまま廃車になってしまうのでしょう。こんな状況ですので、入場しているという6106Fの姿は確認出来ず。冷房改修中のハエ20も取り込まれてしまったのか、確認出来ませんでした。少なくとも運用には入っていません。
・6116Fデビュー 2016年度第二陣、6116F運用開始
103の廃車回送以外、大きな動きはないかに思えましたが、運輸省試験を終えていた6116Fが18日夕方より運用開始しました。これは6108Fの定期点検(マンスリーチェック?)に伴い、10連編成が不足したことによるものです。そのため、各線での10連運用の増加は今回ありませんでした。 Bogorから朝イチの折り返しで、影のかからないところを探すのに苦労・・・
特筆すべき点もない、平凡な編成ですね;;今後撮る機会はいくらでもあるでしょうから、今回はこの1発撮っておしまい。最近、撤去が進んでいないステップですが、第二陣編成も前例通り、取り付けなしでした。 車内も第一陣編成に準じています
前日の運用から、朝すぐに上ってくるのがわかっていましたので、せっかくなので乗車してみましたが、まあ普通ですわ。戸袋部への警戒ステッカー装着は今後のデフォルトになるのでしょうか。
・6118Fデビュー 後追いですみません
6116Fを追うようにして、20日午後から6118Fも運用入りしています。またこれに伴う10連運用の増加はなく、予備車が増える形となりました。予定では今後、Bekasiをオール10連化したいようですが。なお、6118F運用入りの報を受け、Cikaumから戻り、速攻で撮影した次第。雨降りの駅撮りで、被られるという燦々たる結果でしたが、正面から向かっても、どうせハイビーにやられていたかな。後日、撮り直しです。 メトロ時代から凹んでいた貫通扉、そのままですね
・ハエ22 サハ204-45、暫定4扉化 一応、ハエ22編成です
最新ニュース欄でお知らせしています通り(サハ204-37と2両とお伝えしておりましたが、相方の37の方は6扉のままでした。申し訳ございません。)、ハエ22編成のサハ204-45が片側2カ所の扉を〆切扱いとし、座席を設置、4扉状態で17日夕方から運用入りしています。おそらく、乗客フォーラムからの座席数が少ないというクレームに対応したものとは思いますが、そこまでやる必要があるのかね・・・ということろです。それよりも、若干解消されたといえ、まだまだ高い混雑率を誇るわけで、少しでも圧迫感を軽減させるためには、6扉のままでいいだろうよ、と。これを巡ってはヲタコミュニティの中でも賛否両論あるようで、確かに6扉の組み込み位置がてんでバラバラで、整列乗車すら出来ない状況を考えれば、それを4扉にしたところで、遅延が拡大するなんてこともないでしょうから、まあこれはこれで、ありなのかも??冷房効果も高まりますし。途中駅から乗る身としては、あえて朝は6扉があるなら、6扉を狙うようにしていますけどね、日本にいる頃から。 締め切られたドアには乗降用ドアではないとの旨のステッカーが掲出されています
そして気になる車内は? まるで京阪ですね;;
ドア扱いは車端及び中央よりの4カ所で行い、残りの2カ所はこのように座席を設置し、封鎖されています。シートモケットをオリジナルに合わせ、緑の柄付にしているのがニクイい演出ですね。通常全検明けなんて、青一色、赤一色の世界なのに。なお、KCJ的にも試験運用中とのことで、今後の様子見次第で、全車に拡大していくようです。まあ、問題が起きるわけもなく、順次改造という流れになるのでしょう。日本国内でも、残るは総武緩行くらいの6扉車ですが、どっちが先に消えるのでしょうか。6扉205の乗り収めはお早めに。
・広告車の動き H19にBCAラッピング
止まるところを知らないBCAの攻勢・・・、また増えていました。 モハ204-221
どこまで増えるの、BCA・・・。メトロ車から剥がした両数を既に超えていると思うのですが。
・H12編成続報 H12編成のラインデリア増設を確認
10月出場分のH12編成ですが、ラインデリア本体及び通風口カバーの納品を受けて、書く車両2か所の増設が、2015年12月出場分以来、久々に実施されました。従来、この増設はJuanda事故当該車からの機器流用で実施していましたが、タネが尽きたため、純正品をKCJが発注する形で、対応しています。乗車してしまいましたので、編成写真はなしです。 ですので、205のオリジナル品と若干形状が異なります
・おまけ 誰も上げてくれないので、Duri駅の状況を
前々回書いた通り、柵が設置され、完全に線路内からの侵入がシャットアウトされています。当然、駅撮りにも障害物となります。 雨の日も風の日も、昼夜セキュリティが張り付いています
これは空港連絡線工事に際し、環状線ホームが50mほどTanahAbang寄りに移動したことに伴い、カンプンエリア(線路市場部分)にホームが進出するためで、これで線路市場も完全消滅でしょう。(日曜朝に確認していませんので詳細は不明。あっても本当に小規模かと。) 左が環状線、右がTangerang線。これだけずれました。
環状線のホーム延長部。この辺は以前は市場でしたよね。
Angke寄りに建設中の空港連絡線用施設(Duriで客扱いするの??)
以上
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