グっと良くなるSerpong線
既報の通り、去る2月15日からSerpong線10連運用が増強され、計4運用になっています。また、その影響で一部列車がParungPanjangにて系統分離され、ParungPanjang~Maja間のFeederが出現しています。2015年4月1日のダイヤ改正では当初、Majaまでの複線化を見越してスジが引かれたものの、同日までの複線化は実現されず、急遽暫定ダイヤが設定され、以来、遅延解消のための微修正が加えられつつ、ずっと暫定ダイヤでの運転が続けられてきました。が、昨年12月17日、悲願の複線化がTiraraksaまで開業。Tiraraksa~Maja間が単線で残るものの、この効果は大きく、これにあわせてダイヤが大幅に修正され、ほぼ正式ダイヤに戻りました。KCJ公式にはこの時点でのダイヤがアップロード(エクセル版のみ)されています。次いで1月20日からは10連運用が開始され、毎日2運用が設定されました。これに伴い、Maja行きの一部時刻変更が実施されました。そして、前述の通り、さらに10連が2運用増発され、現在のダイヤに至ります。いずれにせよ、Tigaraksaまでの複線化で、従来と比べ、TanahAbang~Maja間で10分~20分のスピードアップが実現し、遅延の抑制に大いに貢献しています。またSerpong線に引き続き残る、RangkasBitung行き普通列車(EkonomiLokal)の本数には増減なく、4月改正時の本数が引き継がれています。しかし特筆すべき点は2016年1月1日から、速達列車であるRangkasJaya,Kalimayaがこれまでの全席指定制の急行列車(種別はEkonomi)から、EkonomiLokal扱いのPATAS(快速と同等)に格下げされています。これにより、料金がEkonomiLokalと同額のRp.5000と大幅に引き下げられておりますが、同時にオンラインでの乗車券購入が不能になっています。停車駅等は従来と何ら変わらずですが、EkonomiLokal格下げが意味するものは、「いつでも理由なく廃止出来るようになった」、ということです(EkonomiLokalの客は客としての権利をおおよそ認められていません)。乗客が喜べるのも、今だけ、ということです。おそらく、次期ダイヤ改正で、RangkasBitung電化開業で、客車全廃の公算が高いものと思われます。KCJの電車と競合してしまうPATASはその前にひっそりと廃止させられる可能性が高いものと思われます。